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セルの基本概念
セルとは、Excelの表に記載されている薄い線で囲まれた枠のことを指します。
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この1つ1つの箱をセルといい、それぞれのセルに対してデータを入力することが可能です。
ここでいうデータとは、日本語や英語、数字、数式など、本当に何でも構いません。
セルは、英語では「Cell」、日本語に訳すと「細胞」という意味になります。
つまり、細胞のように多くの箱が存在しているということになります。
実際にどれほどの箱が存在するかというと、
縦1,048,576行・横16,384列で、およそ171億個存在します。
(ただし、Excel 2003より古いバージョンはこれほど多くの行列数はありません)
びっくりするほどの箱がありますね。たしかに細胞と表現しても過言ではないですね。
しかし、実際にそれほどデータを入力することは、まずありませんが…笑
そして、Excelは表としての機能なので、当然縦と横に伸びているわけですが、
1つ1つのセルには場所を表すための表現が存在します。
表をよく見ると、縦には「1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, …」、横には「A, B, C, D, E, F, G, H, …」と続いていますね。
場所を表す際は、これをそのまま使って、横→縦の順番に、「A1」や「B3」などと表現するのです。
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パッと見ても、直感でイメージが理解できるのではないでしょうか。
本ブログでも、「このセルを見てほしい」というときは、
よく「C5セルを見てください」のように表現するので、覚えておいてください。
ちなみにですが、「列の表現でZの次は?」と思う鋭い方もいるかと思いますが、
Zの次は「AA」です。そしてもっと言うと、ZZの次は「AAA」です。
ご参考までに。
セル参照の基本
セル参照とは、その名の通りセルに入力されているデータを参照することです。
参照というと、少し難しく感じるかもしれませんが、
簡単にいうと、データの内容をそのまま別のセルに持ってくることを意味します。
例を1つ挙げてみましょう。
B3セルには、「Excel」というデータが表示されています。
これをD3セルにも表示したいとします。
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ここで、数式を使います。
数式は必ず「=(イコール)」から始まりますので、D3セルに「=」と入力します。
続けて参照先の「B3」を入力して、「=B3」となります。
その状態で、Enterを押してみましょう。
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B3セルの「Excel」という文字列をD3セルにも表示することができました。
これがExcelの「参照」という言葉の意味になります。
数式を利用するにあたり、セル参照は必須です。
ぜひ覚えておきましょう。
範囲参照の基本
セル参照の次は、範囲参照について説明します。
基本的な考え方は同じで、セルの参照に変わりはありません。
1つのセルに対して参照していたのが、複数セルに対しての参照に変わるだけです。
セルのデータを別のセルに持ち込める量が、1つからたくさんに増えた、という理解で問題ありません。
それに伴って、参照する際の表現方法が変化しますが、特に難しく考える必要もありません。
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このように範囲の一番左上と一番右下のセルを「:(コロン)」でつなぐことで、範囲参照を表現できます。
しかし、実はこの数式に全く意味はありません。
全部のセルをまとめて表示してくれそうな気がしますが、
実際にはデータ形式エラーを意味する「#VALUE!」が表示されてしまいます。
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なぜかというと、範囲参照を利用できる場所が違うためです。
どのような場合に範囲参照するかというと、ずばりExcel関数を利用する場合です。
Excel関数の代表例としては、SUMやMAXなどが挙げられます。
SUMは参照したセルすべての値の合計を求める関数で、
MAXは参照したセルすべての値の中から最大値を求める関数になります。
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Excel関数と範囲参照を利用して、簡単に合計値と最大値を求めることができましたね。
ただし、Excel関数が必ずしも範囲参照を利用するというわけではありません。
関数によっても、どのように入力すればいいか様々ですので、
Excel関数の使い方についての記事をご確認いただければと思います。
いずれにしても、範囲参照を利用するシーンはExcel関数が一番多いでしょう。
他に利用するシーンとしては、プルダウンの作成やグラフの作成などが挙げられます。
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プルダウンとは、C10セルに表示されているような、値を選べるセレクトボックスを指します。
これらはExcelのほんの一部に過ぎません。
範囲参照が扱えるようになったら、かなり便利になりそうな予感しますよね。
範囲参照もセル参照と同じぐらい大切な考え方になりますので、しっかりと覚えておきましょう。
まとめ
本記事では、セルの基本概念と、セル参照・範囲参照について、ご説明しました。
参照とは、別のセルからデータを持ってくる動作のことである、と学びましたね。
セル参照は、別の1セルからデータを持ってくること。
そして、範囲参照は、別の複数セルからデータを持ってくることです。
セル参照・範囲参照は、いずれもExcelを触るなら、切り離せない考え方になります。
まずは、これらを完全に理解をして、Excelを利用するようにしましょう。
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