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Excelの数式
あなたは、Excelの数式というものの存在をご存じでしょうか。
数式とは、その名の通り、計算をして値を求めることができる仕組みのことであり、
Excelを便利に利用するためには、数式は切っても切り離せない関係にあります。
百聞は一見に如かず。まずは、例をご覧ください。
例えば、あなたは家計簿を作成したいとしましょう。
レシートに記載されている値段を一つずつ電卓で計算していると時間もかかるし、
途中でどこまで足し算したかわからなくなって、また1から計算し直しなんてこともあると思います。
Excelの数式を利用した場合、面倒な計算を瞬時にすることが可能です。
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支出総額の部分にご注目ください。
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=SUM($H$6:$H$305)
よくわからない暗号のような文字の羅列がでてきましたね。これが数式です。
何をしているかというと、下に記載されている金額(青い範囲内)をすべて足し算しています。
数式のすべては、「=(イコール)」から始まっており、「その後ろに記載された式を、Excelの中で自動計算して、その結果を表示してね」という、言わば命令みたいなものです。
この数式を入力するだけですべての合計を計算してくれるのは、かなり便利ですよね。
購入品が多ければ多いほど、この数式の恩恵を感じることでしょう。
これがExcelの数式の力であり、Excelが便利な計算ツールと言われる理由です。
現段階では、わけのわからない暗号のように感じるかと思いますが、
なんとなく、「何かしらの計算結果を表示できるのが数式なんだな」という理解でOKです。
Excelの関数
次はExcelの関数という概念について紹介します。
「関数」というと、中学・高校で勉強した数学を思い出す方もいるのではないでしょうか。
数学みたいに複雑で難しいものではないので、構えず気楽にいてくださいね。
関数の概念を説明するにあたって、まずは以下の数式をご覧ください。
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G3セルとH3セルには、それぞれ違った数式が記載されていますが、
ともに左の数字をすべて足し算する、という内容になります。
それぞれ簡単に説明すると、この通りです。
・G3セルは、電卓のように数字を1つずつ足し算する数式
・H3セルは、計算したい範囲を指定して、まとめて足し算する数式
そして、ここで注目したいのが、これらは同じ計算結果になる数式であるということです。
表示結果が同じならどっちの数式でもいいでしょ、思うかもしれませんが、
例えば、100個の値を足し算するときもG3セルと同じように数式を入れますか?
ゴリゴリ電卓のように数字を足していくのも良いですが、現実的ではないですよね。
そんなときに使える便利なExcelの機能に、関数というものがあります。
このH3セルの「SUM()」というのが、関数にあたります。
SUMとは、日本語で「和」という言葉に訳され、簡単にいうと合計を求める関数です。
この関数は、括弧の中に合計を計算したい範囲を記載することで、使用することができます。
この部分ですね。「$C3:$F3」
他に計算でよく使われるのは、「AVERAGE()」や「MAX()」などでしょうか。
「AVERAGE」は、指定した範囲内の数値の平均を求めることができますし、
「MAX」は、指定した範囲内の数値の最大値を求めることができます。
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これらは、Excelに用意されている数ある関数のうちの1つでしかありません。
数えきれないほどの関数が存在しますが、少しずつ覚えていくことで、
Excelでできることが増えていくでしょう。
数式と関数の違い
数式と関数は似ているようで、正確には意味が少し違います。
数式:何かしらの計算を行い、その計算結果を表示するための式そのもの、またその総称。
関数:あらかじめExcelが用意した、合計や平均などを簡単に求めることができる数式。
ちょっと難しいですね。もっと砕いて説明しましょう。
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まず、イメージとしては、数式の中に関数が含まれています。
数式とは、計算式です。つまり、計算さえしていれば、数式になり得ます。
その計算を簡略化させ、複雑な数式を簡単に記載できるようにした数式が関数です。
つまり、以下の数式はそれぞれこのように考えることができます。
・「=A1+B1+C1+D1」 ⇒ 数式
・「=SUM(A1:D1)」 ⇒ 関数を利用した数式
あえて、数式と関数の違いについて考えながら、
Excelを使う必要はないですが、知っておいて損はないでしょう。
まとめ
本ページでは、Excelにおける数式と関数の概念について、説明しました。
数式や関数を駆使することで、資料作成の幅が広がることは間違いないでしょう。
数式の入力の仕方や、どのような関数があるのかは、それぞれ別のページを用意する予定ですので、
そちらをご覧いただけたらと思います。
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